まぁ、予想通り逮捕されましたね、ホリエモン
あれこれ見つかっちゃうと思うので大変でしょうね。
起訴もされるし、有罪にもなるでしょう。


でもね、僕はずっと肯定派なんですよ。基本的に。
全面的にってわけでもないんですけどね。
フジテレビの時も、逮捕された今も変わらないですね。
たぶん、知り合っていたら仲良くできたと思います。


彼のスタンスは
「自分にとって理不尽なルールに従うかわりに、
そのルールの範囲なら何でもする」
というものだと思うんですけど、
僕はこれには非常に賛同できるんです。
賛同っていうと語弊があるかも知れません。
気持ちはよくわかるって感じですね。

理不尽なルールに従わなければいけないのだから
そのルールの盲点を突いても問題はないはず。
実際に適正か、合理的かの判断ではなく、ルールを
守ることだけが正義であると決められている(と
彼は思っている)わけなので、ルールさえ守れば
それでいいだろうという理屈ですね。


税金対策と呼んで脱税したりするのによく似ていますね。
だから、税金対策とかしたことがある人は
単に規模の違いだけでやってることは同じなので
ホリエモンを責めるのはどうかと思いますよ。
これはホントは会議費じゃなくて接待交際費だけど
会議費ってことにしちゃおうよ、っていうのと
同じですからね。接待交際費に理不尽な課税を
するのなら、実際そこで仕事の話もしているんだから
これは会議ということにしよう、ってことです。


ホリエモンがダメだったのは、ルールさえ破らなければ
まったく問題ない、と思ってたところでしょうね。
これは問題になるかも知れないけど、(彼なりの解釈の
中でですが)ルールには一応従っているわけだから、
どうやっても捕まったりすることはないと思っていたと
思います。
規模が大きくなると目をつけられて潰されるってことに
気づかなかったんでしょうね。
さらにルールなんて解釈でどうにでもなるってことも
忘れちゃってたんですね。


これとは別に、不正も明るみに出るでしょうね。
でもこれも同様で、規模の違いはあれ、やったこと
ある人多いでしょ。
これもやったことがある人は、ホリエモン
責めるのはどうかと思います。
この領収書、3を書き換えて8にしちゃおうよ、とか
日付をカラにしておいてもらってあとから都合のいい
日にちを書き込んじゃおうとか、みんなでメシ食ったけど、
お客さんと食べたことにして経費に計上しちゃおうよ、
というのとまったく同じですね。
どれも完全に違法で不正です。


これらは、バレなければいいじゃん、という
考え方ですね。バレようがないのに、なんで
わざわざルールを守って損をする必要があるんだ?
というような理屈でしょう。
こっちはホリエモンも悪いとわかってると思います。
だから、ここは素直に違法性を認めるんじゃないかと
思います。ただ、本当にホリエモン自身がこれに
違法性があると知らなかったとしたら、あるいは
知らなかったことにしようという筋書きになってた
としたら、簡単には認めないでしょうね。
前述の領収書の話のように単純明快なら常識的に
判断できますが、単純でない場合、専門家の意見を
鵜呑みにするしかない状態でしょうから。
ですから監督責任みたいなことで罪をかぶることは
あっても、不正を働いたという点では一貫して否定
し続けることになるかも知れません。


このようにいろいろ考えてみると、結局は
東証が悪いんじゃないかって思ったりします。
耐震強度偽装問題と同じで、チェック機構が
甘かったからこうなってるんじゃないかと。
そして一般市民は上場する=お墨付きと
解釈するのがふつうですし、もしそうでなければ
専門家以外は株式に投資するのはリスクが
大きすぎるということになって、市場が育たなく
なってしまうと思います。


ですから、上場の時点まで遡って、その段階ですでに
おかしいことがあったとしたら、それは、そんな
いい加減な会社に上場のお墨付きを与えた東証
問題があると思います。


ただ東証にペナルティを与えても、国益を損なう
だけなので、今後気をつけるようにというような
指導があるだけだと思いますけどね。